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craftmanship

職人の技

NSplus「職人の技ページ」

きめ細やかな中に深みと強さを持つ美しさ

金彩加工は、京友禅においても色彩などの染物を引き立たせ、華やかに表現するために金や銀などの箔や金属粉を用いて装飾する技法です。
30年以上にわたり着物和装製作に携わってきた職人技を着物以外にも発信できないか。
受け継がれるべき、伝統ある職人の技。

traditional craft金彩工芸士

三宅 誠己nobumi miyake

和装の花嫁衣裳の制作に携わり30有余年。白生地から図案構成、下絵描き、糸目置き、友禅染め、防染加工、染め、金彩工芸、仕上げなど全ての工程に関わり色打掛、白無垢、引き振袖など数千反の着物創りに従事し、2018年には経済産業大臣指定の伝統的工芸品 京友禅(手描部門・金彩)伝統工芸士に認定される。
その技術を、現代のニーズに合った商品に転化出来ないかと2019年にブランド・NSプラスを立ち上げる。

三宅 大夢hiromu miyake

金彩工芸士craftsman

幼い頃から職人である父の姿を見て育ち、自分も同じ職人を志すようになった。現在、父の下で職人として着物を製作する仕事に従事している。
早く立派な職人になり父を越えるために日々修業に励んでいる。

箔押し

箔押しは染め上がった生地の金彩加工する部分全体に、金や銀の箔、金粉やラメ等を接着する技法です。
まず、加工したい部分全体に接着剤を筆(接着剤を生地に塗る筆は、毛がしっかりした腰の強いものを使用)で均一に塗り、その上に箔を置き、綿花などで軽く押さえて密着させます。この時に箔がシワにならないよう、技術とともに集中力がとても必要です。箔が貼れたら後は自然乾燥させ乾燥した後、余分な箔や砂子はブラシで取り除きます。

振金砂子

接着剤を塗った生地の上に、箔を細かくした金粉(砂子)を振り落として接着させます。砂子には、竹筒の片方に金網を張った「砂子筒」を用い、金網の目の粗密によって砂子粒の大きさが決まります。砂子筒に金箔を入れ、接着剤を置いた箇所に、刷毛で筒の中の箔をもみ落とします。砂子を振る際、職人の頭の中には仕上がりが描き上がっており、力加減、量など繊細な技により仕上がった際には美しい表現になります。また、金・銀・色箔などを使い、ぼかし合わせの表現をつくり出す高度な技術になります。

縁蓋

金彩を施す際、生地の上に特殊なテープを貼り、柄や模様ごとに違う金や、暈しなどの仕事を行うために、小刀にて金彩箔加工を加える場所を丁寧に柄にそって切り抜きます。この際、大切な生地を切らずにテープのみを切ることの熟練と、模様の活きを殺さず切り抜くことがとても大切です。この作業も金彩加工の準備工程の中で非常に重要で技術のいる作業になります。

金彩加工

金・銀の箔や本貝螺鈿等を用いた豪華な装飾。
金くくりや押し箔、切箔、摺箔、砂子などの繊細な技術で京友禅ならではの美しさを表現します。友禅を華やかに盛り上げる金彩。雅やかで品格のある世界を表現いたします。金彩は、着物に様々な金属箔や粉を接着加工する技術の総称で、様々な技法が複雑に絡み合い、一つの表現となります。金の微妙な風合い、ニュアンスを引き出し、コントロールするのも金彩職人の仕事です。

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